はちまきちまき
「ちまき」といっても、東西南北、地方によっていろいろ!
豊かなお米文化を実感させる粽づくりのレポートです。
第一部
鹿児島の灰汁巻(あくまき)
4月23日、母の里、鹿児島は川内で、灰汁巻作りを体験しました。
祖父母が元気な頃、いつも端午の節句の時期に送られてきた郷土の味。
昔は、兵士の保存食として、籠城の折りなどもつくられていたものだとか。
灰汁のチカラで、皮の外にいくらカビが生えても、中は大丈夫(!)なのです。
孟宗竹の皮につつんで、灰汁汁でグツグツ3−4時間炊くと、糯米が透き通るような
お餅になるのです。今では、作る家が少なくなったそうですが、今回お願いして、
親戚の多大な協力の元、貴重な体験をさせてもらいました。
1)木灰に熱湯をかけて布で濾し、灰汁汁を
取っておきます。
2升のもち米に対して木灰2kgが目安。
今回は、ミカンの木の灰を利用。
その汁に糯米を一晩つけこみます。
竹の皮も、水に浸しておき、産毛を擦って落としておきます。
竹の皮に、だいたい1合分ぐらいのお米をつつみ・・・・。
サイドを着物の用に左胸を上にして折り、両サイドを折りたたみます。
細く割いたシュロの葉で、3カ所緩めにしばっておきます。
※このとき、トントンと全体を上から軽く叩いて均等な厚みにします。
※市販のものでは、最近両端を折ってからサイドをたたむやり方のものもあるようですが、食べる時に、開けやすいのはコチラの方法。
灰汁巻、2升のお米で23本できました!
昔は、大きくて太いものがおおかったそうで、1升で8本ぐらいにしていたそう。
薪木の用意もOK!
大きな鍋に、灰汁巻を結び目を下にしてならべ、お水とあく汁を加えてグツグツ3〜4時間じっくり炊きあげます。
1時間半経過。
ひとつ開けてアクの具合をチェック。
色はしっかり付いています。
まだお米粒がはっきりしていて、密着度が足りません。
3時間半後、そろそろ宜しかろう・・・・。
釜からあげて、水で表面を軽くあらい、冷めたら焼酎で拭きます。
完成!
黒砂糖を加えたきな粉をかけて・・・・
いっただっきまーす!